新野の盆踊り、その1

13日〜15日はお休みを頂いて、友人夫妻と青春18切符の旅をしてきました!

行き先は、武蔵小金井から各駅停車で95駅目、飯田線の温田という駅からさらにバスで40分。
四方を峠に囲まれた山間の盆地、長野県阿南町新野、というところ。

新野

 

新野は母の故郷。

子どもの頃は、お盆の頃に新野に帰るのが一大イベントでした。今でこそ山道が大分整備されて行きやすくなったけど、昔は飯田ICからひたすらUピンカーブの山道をえんえんと。でも窓全開で山の中を走るのはとっても好きだった覚えがあります。
こんなところに人が住むのかーって位山奥まで行くとぽっと開ける集落。

大工さんだったおじいちゃんが建てた木造平屋のお家。まだ水洗が整備されてなかったので、離れのぼっとん便所と、薪風呂。

やぎと牛を飼ってて、やぎの乳はくさかった。
夜は真っ暗でひたすら星がきれい。

小さい頃はなんとも思わず、おじいちゃんおばあちゃんちに遊びに行く、家族で旅行をする、ということがただ嬉しかったけど、中学生になった頃からか、この家やこの自然はすごいことなんじゃないか!と突然とても感動を覚えたのを思い出す。

今では伯父が新しい家をすぐ下に作り、祖父も祖母も他界し、下水道も完備されて牛もやぎもいないけど、古い家はそのまま残されて、しいたけ干したり、笛を作ったり、揚げ物をする(笑)のに使われている。

 

一緒に行った友人夫妻の旦那さんはイギリス人。日本の田舎や古道具、そして居酒屋が大好きな彼に、新野をいつか見せたいと思っていた。お盆だから諸々交通機関は混んでいるだろうと半ば強引に青春切符に付き合ってもらい、彼らは千葉から9時間!

18時頃新野に到着すると、あちこちで迎え火を焚いていた。

 

おじさん、おばさん(母の姉)、いとこ家族とみんなの食卓に呼んでもらってお酒とおいしい野菜とご飯と団らん。お米も野菜も全部おじさんおばさんが作ったもの。
おいしかった!
食後はとうもろこし(甘い!おいしい!)をかじりながら、お祭りのビデオも見せてもらって翌日からの盆踊りに備えます。
家族で行くとただのんびりしていたけど、お客さんと一緒だったからお盆のこと、新野のこと、お祭りのこと、丁寧に説明してもらって、私も初めて知ることもたくさんでびっくりでした。

そして夜は、いとこの信夫さんが建てたログハウスに泊めてもらいました〜。

めっちゃ素敵です!

ログハウス

静かに静かに、流れる時間。夜の山につつまれて、ぐっすりでした。

 

翌日は、新野散策。

山道は車で5分も、歩くと30分、40分とかかるので、村の大人たちは基本移動は車。
私たち3人は誰も免許持ってない(笑)し、歩くの大好き。いとこが付き合って歩いてくれました。

いとことドリューと圭子

信夫さんが一緒に歩いてくれてよかった。大体分かるだろうと思ってたけど、母の実家までの道のりも全然覚えてなかったし、ネイチャーガイドもしてもらい、新野も案内してもらい、すごくよかったです!

母の実家でおじさん(母の兄)おばさんに挨拶して、お墓参りをして、昔の薪風呂や便所もそのまま。イギリス人の一男(日本語訳名)さん、えらく気に入った様子。
家の裏のお墓は、母のおばあちゃんまでは土葬だったそうです。

 

田んぼには小さなかえるがいーっぱい、ぴょこぴょこ。神社、お寺を案内してもらい、山を歩いて樹齢500年の大銀杏の下で涼み、川で水遊び。いとこんちの畑で、トマトときゅうりをもいでかぶりつき。

大銀杏

信夫さん、何の気なしに、「この奥には沢ガニもいるし、天然のわさびもあるよー」と。

とたんに一男さん、目を輝かせて森の中に分け入っていきます。あわてて追いかけて、ありました、わさび!!

天然のわさびがとれるなんて。しかも普通すぎて村の人たちは見向きもしないとか。。すごい。

その後行った近くの温泉で、おそばを食べる時に、おろし金をかりる一男さん(笑)。マイ箸も持参。

わさび
猿も出るという秘湯もつるつるすべすべー!露天の景色も最高だし、とろけます。

 

信夫さん、3徹夜前の貴重なお休みをありがとうございました。

 

ログハウスで、夕暮れのひと眠りした後は、いよいよ盆踊り。
興奮冷めやらず、長くなったので次に続きます〜!

 

 

 

2012 年 8 月 21 日リンクURL 2 コメント

2 thoughts on “新野の盆踊り、その1

  1. 麻由子さんへ
    新野をこんなにも愛してくれていて本当にありがとう。うれしいです。
    子供のころ、鶴巻家のみなさんが来るのがとても楽しみでした。
    それは、みなさんとの会話やお土産、すべてから新野にはない都会の風を感じることが
    できたからだと思います。
    今、一度新野から出て戻ってきて、都会には消えてしまった日本の原風景がここにはあると思います。
    是非、多くの東京のお友達に発信していただき。遊びに来てもらえるとありがたいです。
    ログハウス「カサビエント」(スペイン語で風の家)は将に、新野に新しい風を送り込む家なのです。
    新野を愛し大切にして訪れてくれる人が増えれば、ここは生き残っていけるのだと思います。
    森に飲み込まれる限界集落になるのか。自然と人間との微妙なバランスを保ってこれまで通り
    生きていけるのか。ここ10年が勝負と思っています。
    素晴らしいレポートをありがとうございました。    信夫
    尚、この文章は引用、公開していただいても構いません。

  2. 信夫さん
    コメントありがとうございます!
    数年ぶりに訪れた新野は、とても心に残る旅になりました。ありがとうございました。
    小さな頃から、行くことができてよかったなー、と思います。
    〝自然と人間との微妙なバランスを保ってこれまで通り生きていけるのか〟ここ10年が勝負、という言葉、響きます。私にも何か出来ることがないかな〜。
    興味のある方に知ってほしいなー、行ってほしいなー、と思います。
    いつか出茶屋ツアーで行きたいと思ってるので相談乗ってください!

    とりあえず、またいろんな季節に遊びにいきます!

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