いい映画を観る

今日も寒かったけれど、いいお天気でした。

昼頃、バイク乗りのお客さんが、「珈琲を飲んだあと、まだ行き先を決めていないのだけど、どこか遠くに行きたい気分」と話していて、きっと空が高くて気持ちがいいだろうなあ、と思う。

でも寒い! 

出茶屋では、とにかく炭をたくさんくべて過ごしています。

petal.さんが「この寒さは北極の寒波が来てるらしいよ。」と。北極の風がこの中にも、、と想像するとちょっといいね、なんて火鉢にあたりながら話していました。

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さて、昨日のお休みは久しぶりに映画を観に行ってきました。

恵比寿ガーデンシネマ、久々の都会にワクワク(笑)。

千年の祈り」というウェイン・ワン監督の新作。

この監督の「SMOKE」という映画が大好きで、今回チケットを頂いて、とても楽しみにしてたもの。

目線がとても丁寧で、心がつんと、小さな小さな心の震えがずっと続くような、いい映画でした。

小説を合わせて読むと、中国共産党の背景もより伝わって、さらにおもしろいのだろうな。

登場人物が少なくて、間が絶妙で、静かで、90分という長さの、とても上質な時間。

終ったあとに、ロビーでいろいろ読んでいたら、SMOKEの記事が。ハーヴェイ・カイテルが編集にものすごく口を出すこと、ポール・オースターが小説の台詞を一字一句間違わないようにこだわっていたこと、最後の10分のシーンのハーヴェイ・カイテル演技はみんなのイメージがばっちりだったこと・・などなど、映画を回想しながら、とても面白く読みました。

「SMOKE」の煙草屋さんは、私の理想のお店のひとつです。

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